ユダヤ人にとってタルムードは、一生人生を共に歩む伴侶であり、先生であり、人生であります。
タルムード無くしてユダヤ人は無い、と言うくらい重要なものですね。
というのも、ユダヤ人というのは人種ではなく、ユダヤ教を信仰している人を指す言葉なので、タルムードを読まないユダヤ人はあまりいないです。(私の知り合いのユダヤ人は若い頃は読んだけど今は読まないって言ってますが・・・)
タルムードの格言で、ユダヤ人を表している言葉があるのですが、「全ての物は金で買えることができるが、知性は金で買えない」というものです。
ユダヤ人は商売上手ですもんね。その上、話しているとちょっとムカってくるくらい博識だし、いろいろ質問してきますもんね。 何か知ったかぶりで話してしまうと最後には、「自分は何も知らないな」って感じでなんか負けた感が襲ってくるし・・・。笑)
タルムードとは
ユダヤ教の伝承によれば、神はモーセに「書かれたトーラ(旧約聖書の最初の5つの書)とは異なる口伝で語り継ぐべき律法」も与えたとされています。
その後、ラビ(宗教的指導者)たちは口伝律法を書物として体系的に記述し、「ミシュナ」という文書が作成されたんですね。
その後千何百年にも渡って編纂され、内容は多岐にわたり、宗教的なことや、農業のこと、婚姻、季節、法律などが事細かに書かれています。
例えば、農業の項目に、「生産物を聖職者に差し出す寄付が定かで無い場合」という項目もあれば、「パン生地を僧侶に与えることに関する法律」など詳細に書かれていて、基本的にすべての事が詳細に書かれていて、今でいうWikipediaって感じですかね。
もともとタルムードとは、ミシュナに付け加えられた解説文、議論を収録したものを指していましたが、いつからかこちらが「ゲマラ」と呼ばれるようになり、タルムードとはミシュナとゲマラを合わせたものを指すようになりました。
後世になりキリスト教の力が強くなってくると、ユダヤ人は迫害されるのですが、そのときにこのタルムードも検閲、没収、焼き払われたりするのですが、それでも現在まで途切れずに伝えられています。
歴史的に見て、ユダヤ人は本当に迫害されてきていますね。
タルムードを認めないユダヤ人もいる
一般的にタルムードはユダヤ教徒の聖典と見なされていますが、実は反タルムード派もいるんですね。
ユダヤ教にはカライ派というのがいるのですが、彼らはモーセ五書のみを権威と認め、タルムードの権威を一切認めていません。
他にも、救世主待望論を信奉する17世紀に出来たシャブタイ派。この流れをくむ派閥はタルムードを否定しているみたいですね。
ただこう言ってしまうと、特定の宗派以外のユダヤ教徒なら誰でもタルムードを読んでいるように聞こえますが、私の知り合いや、一緒に住んだことがあるユダヤ人でこれを読んでいる人はいなかったですけどね。
まぁ、私が彼らに出会ったのはイスラエル外の話なので、外国にいるときは読まないだけかもしれませんが。
タルムードの格言
私が好きなユダヤの格言を紹介します。ユダヤの格言・タルムードの格言は自分で意味を理解する必要があるんですね。書いてある文字をそのまま暗記するんじゃなく、「これはこう言った事を表している」と自分なりに自分の言葉、環境に合わせて意味考えます。
私が思う意味を書きますが、みなさんも自分で理解してみて下さい。
- 結婚へは歩け。離婚へは走れ。
慎重に判断すべき時は、ゆっくりと考え、危険が見えている時は即決して決める
- 豚は食べすぎる。苦しんでいる人間は話すぎる
詐欺師はよく話す。そういえばユダヤ人っておしゃべり多いですよね・・・。
- 幸運から不幸までの道のりは短く、不幸から幸運までの道のりは長い
これはそのままですね。一瞬先は闇。
- 賢い者は、自分が何を話しているのか知っており、愚かな者は、自分の知っている事を話す
知識を蓄え自分の言葉で話せるようになろう
- 出逢った人全てから、何かを学ぶ事が出来る人が世界中で一番賢い
偉ぶるなって事ですね
- 賢い人はアイデアを語り、普通の人は物について語り、愚かな人は他人について語る
普段自分が何を喋っているか考え直そう
- 最も良い教師とは、最も多くの失敗談を語れる教師である
失敗は成功の元
- 奴隷も現状に満足していれば自由な人間。自由な人間でも現状に満足していなければ奴隷と言える
見せかけの自由を与えれば人間(世界)をコントロールできる。ユダヤの陰謀っぽいですね
- 人が生きている限り奪うことが出来ない物がある。それは知識だ
そのままですね。昔は土地も財産も持てなかったから、誰も奪えない者が必要でしたもんね
- 金持ちになりたければ、貧乏でも金持ちの列に並べ
嘘も方便。ユダヤ人は誇張して話す人多いですよね
- お金を借りる者はお金を貸す者の奴隷となる
資本主義崇拝。この言葉はユダヤ人を表していますね
- 我が子に仕事を教えないものは、盗みを教える結果となる
子供には必要な知識を与える
- もし一文無しだと、人は誰も我々を尊敬してくれない
お金があれば迫害されない。2000年以上迫害されてきた人たちですから、重みがある言葉ですね
- 貧乏は恥ではない。しかし名誉だと思うな
お金は必要って事ですね。ユダヤ教の超正統派は、聖書ばっかり読んで仕事をせずに、国からお金をもらっている人が多いのですが、他のユダヤ人から疎まれているらしいですね。だって働かないし、貧乏だから。
- 聖書のどこを読んでも「神が望む」というだけの理由で、神の独断の定めに人間が無条件に服従しなければならないという箇所はない
人生、臨機応変に。
ユダヤの格言はビジネスにも応用されている
上で紹介した格言の中にも、ビジネスで応用できるものはありましたが、世界の経営者はユダヤの格言を守っている人が多いですよね。
世界に溢れる影響力のあるユダヤ系アメリカ人の名前でも紹介しましたが、大企業の経営者や創業者でユダヤ人は多いですもんね。
日本マクドナルドの創業者の藤田田さんは、「銀座のユダヤ人」と自称するくらいユダヤの教えを学んで商売をやっていましたもんね。
藤田さんも多くのユダヤ商法の本を書いています。こちらの「銀座のユダヤ人・藤田田に学ぶビジネスのやり方・ユダヤの商法」も読んでみて下さい。こちらでユダヤビジネスの格言も紹介しています。
最後に
読む人は少ないと思いますが、下記リンクからバビロニアタルムードが読めるので、興味ある方は読んでみて下さい。(英語です)
タルムードは6部構成63篇から成り立ち、1万2000ページ近くあるのですが、こんなものを幼少期から読んでいるユダヤ人に太刀打ちできないですよね。だからこの世界はユダヤ人に支配されているんですよ。